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MADE IN EARTH

Digital data

Prophetic Poetry

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奇 跡 と 収 集 癖 

進 化 論 と 祝 詞 

観 測 地 点 と 空

愛 と カ サ ブ タ

宇 宙 と 宇 宙 と

地 球 人 と い う 

民 族 。

M A D E   i n   E A R T H 

COLLECTION

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第一章

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私の名はトーマス そう たしか、トーマスだったと思う。歴史を研究している。

人生の大半を費やし歴史というモノを追い求めている、自分の名前もぼやけてしまうくらい、

歴史という深い霧をさまよっていると、見えてきたと思えば、次の瞬間には隠れていってしまう。

 

歴史とはそんなモノだ。

歴史とは今を生きるため、そして明日を生きるための道しるべこの想いを一点の曇りのない心で探求している。

 

「もうこんな時間か」

 

夜更けと言われる時間になると毎晩、屋上へとつながるこの階段をのぼっていく。

屋上から遥か下で行き来している人たちを肴に、ネオンにまみれた張りぼてのような、ぼやけた景色を見ながらテキーラをビンごと煽る。

 

そもそも、あの行き来しているほとんどの者たちは、ただただ毎日を生きている。

歴史など関係なく。今を生きている。そして、明日を生きていく。そう、歴史などとは関係なく・・・

だが、私は探求し続けている。霧がかかったように見えてこない歴史の真実、それを追い求める自分の毎日

 

今も、昨日も、そして明日もだろう。

そう考えていると“なにか”に押しつぶされそうになる時がある。だから毎夜この屋上でテキーラを煽る。

するとアルコールの麻酔作用だろうか、そんな不安が白濁して目に映る景色が乳化されていくのだ。

 

夜の景色・ネオン・行き来している人たち・・・すべてのものが混濁した心地よい安心に似た夜景の中で一日を終える。

それは、ある日いつものように屋上への階段をのぼっていく途中だった。窓から隣のビルの屋上にたたずむ一人の少女が見えた

いつかのどこかで見たことがある。そう思った。

少女があまりにも助けを求めているように見えてしまい、声をかけようか悩んでいた刹那

 

目が合った

その瞬間、身体に “なにか“ が走った。いや、実際には走った気がしただけかもしれない

気がつけば私は隣のビルまでジャンプしていた。ビルとビルの間を飛んでいる間に思ったことは2つ。

ひとつは、隣のビルまではざっと見たところ13フィート。建築法なんて関係ないんだな。学校ではあんなに勉強するのに。という事と、

「あの子を守らなくちゃ」と心から信じた事だった。

床に転がるようになんとかビルを超える。カラダのいたるところを、いろんなものにぶつけて派手な音を響かせる。

立ち上がる前にあたりを見回し少女を探した。…?いない?

 

「だいじょうぶ?」

 

見上げると少女が上から顔を覗き込んで聞いてきた普通を装っているが、頬にうっすら涙の跡。今日も泣いていたんだ(今日も?)

 

「どうしたんだい?」

 

問いかけると、少女はケラケラと笑い出した。「どうしたのって、こっちが聞きたいよ 急にビルを飛び越えてやってきたんだよ?」

たしかにそうだ。そう思うと私も滑稽だなと思い笑っていた。

少女の名は “むすび”

苗字はないらしい、この少女は自分の名前は “むすび” だということ以外は記憶にないようだ

なぜNEO TERRALIAにいるのかなどは思い出せないらしい。

そう、ここはNEO TERRALIA。この星は deception・fake・jealousy・pleasureにまみれた中で陽だまりのような小さなtruth が転がっているchaos

人々はこのchaos の中で、今日を生きて明日を生きていく。

 

むすびは本当に不思議な少女だった。なぜ泣いていたのかも、わからないらしい。記憶喪失なのだろうか

なぜ、わからないかもわからないようだ。ただ・・・なぜだかこの幼い少女の内から出ている輝きに惹きつけられてしまう。

 

名前以外に覚えていたのはKAMON。むすびは(KAMON)というものを何者かに奪われたらしい

いつ、どこで、誰に、というのはわからないらしい、しかし、(KAMON)がとても大切なものだということはわかっているようだ

そもそも(KAMON)が一体どんなものなのかはわからないのに・・・

 

私たちは手掛かりを探すべくサブラムに潜入する。サブラムとは・・・多様な人々があつまり、そして存在を許しあえる地下スラムだ。

もちろん、ダーティでありアウトローであるサブラムへの潜入は一筋縄ではいかない。だが、そこに行けばいろんな情報が氾濫していることだろう

きっと(KAMON)の手掛かりもサブラムならば掴めるかもしれない。

 

KAMONへの道の最初の一歩は、サラという客引きの一人の少女に出会うことができたのだった。

サラはうす暗い路地にネオン管で様々な蛍光色が入り混じった光に照らされていた。

ある種カラフルに映る光に負けじと“ここにいるよ”と、せいいっぱい背伸びをして主張しているようだった。

「チチ=フリークなら欲しいものを、何でも手に入れるよ。あいつはどんな手を使ってでも必要なものを手に入れるtraffickersだからね」

半信半疑でサラについていった先で出会ったチチ=フリーク。

 

チチ=フリークという男はちょっと風変わりな目を引く長身な男だった。

自称サブラムの王だというこの人物は、いかにも不健康そうな風貌からダーティーなイメージしか出てこない。

しかし本人は、そんなことも気に留めず、にやけた顔つきでひょうひょうとしている自由人だ。

 

本当に信用できるのだろうか

そう思いながらも、こっちには手掛かりはない思い切ってむすびのことを話し(KAMON)を探していると伝えてみた。

すると、今まで陽気に笑っていたチチ=フリークが、凍りついた。いや、徐々に凍りついていったのが手に取るように分かった

“どうしたんだろう” と考えていた矢先「ついてこい」と歩き出した。

奥の通路から何件かの店や家の廊下を抜け、階段を上り下りした先にあったバーの前につくと、

「2時間くれ その間このバーカウンターの奥の部屋で待っててくれ必ずカギをかけ待ってるんだ シュンカという娘を待て」

一方的に話し終えると、くわえ煙草をしてふらっとどこかへ消えてしまった。

二人で目を合わせた。本当に信用できる人物なのだろうか?だが、手掛かりがない以上、今はこれにかけるしかない 

二人の気持ちは一緒のようだった。言われた通りに奥の部屋へ行き、そっと鍵をかけた。

“しょうがないな”そう思いながらも、壁に寄りかかりながら二人並んでゆっくりと腰を下ろした。

 

もしかして少し眠っただろうか?NEO TERRALIAで今まで研究していたこと以外のことが動き出している気がする。

それも、ものすごく突然に。そんなことを頭の中でゆっくりと巡らせ考えていた時だった、

 

「hide&seek」

 

突然むすびがささやいた「むすび?」顔をを覗き込んでみるとむすびは眠っていた。どうやら寝言だったようだ

寝言を言いながら、また涙が頬を伝っていた。私は空気を吸うのと同じように、当たり前のように自然とむすびの頬の涙をぬぐっていた。

 

「ガチャリ」

 

誰もいない寒い静かな無風の雪原の中で響く猟銃の引き金の音のように部屋に響き渡った封印が解かれる音。そして扉が開く。

ドアがゆっくりと開き、見知らぬ女性がカギを開けて入ってきた。チチ=フリークが言っていたシュンカだろうか?

「シュンカ・・・さん?」

女性はこくりとうなずいた。きれいな顔立ち。とても無機質な質感で表情は見えない。

 

シュンカは何も言わずに むすび の手をつかむ。歩き出す。“ここまできたら、行ってみよう”そう心に決めた私は何も言わずについていく。

 

たどり着いたのは、白く輝く女性の前だった。この女性は自らをヤコブと名乗った。どうやら占い師らしい。

チチ=フリークにむすびという少女とトーマスという男がくるから占ってやってくれと言われたらしい。

ヤコブの占いは何もしない。右手をすこし差し出すとすぐに話しだした。

 

「もうNEO TERRALIAには居てはいけない 急がなければいけない むすび だけではなくトーマスもついていかなくてはならない

鯨扉(GATE)というシップにあなたたちが進むべき先 未来がある その先のセカイに(KAMON)を届けないさい さぁ」

第二章

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シュンカに案内されて乗り込むこととなった宇宙船 “ 鯨扉:ゲート"

それほど巨大ではない宇宙船。まるでプライベートシップ。しかし客は多そうだ。ヤコブの持ち物?まさか、チチ=フリークの?

鯨扉に入ると目の前にシュンカがいた・・・あれ?振り返ると後ろにも今まで案内してくれてたシュンカがいる???

 

「そっちはユーカだぜ」

 

チチ=フリークが座席にもたれかかって笑いながらそう言った。

 

なんで彼までがここにいるんだろうか。

そうか、どうやらこの脱出計画にチチ=フリークがかんでいたということだろうか

もう、何がどうつながっていっているのか、よくわからなくなってきていた。

 

「客室のお席にお座りになって出発をお待ちください」

“ここは、言われた通りにしておこう”二人はゆっくりと腰掛けてぼんやりと出発を待った。

それは、しばらくぶりの長期休暇を与えられたような久しぶりの気分だった。

ほどなく鯨扉は空高く舞い上がり宇宙の星たちの中をすごいスピードで飛び始めた。星は点から線になり、時間は無重力になる。

「髪の毛セットしてあげる」

 

おもむろに むすび が髪をワシャワシャと握りこんで、かきあげてセットし始めた。

 

「旅行なんだからかっこよくしないとね」

(旅行か 行ってなかったな ・・・って旅行じゃないんだけどな)

 

あらためて見てみると むすび もウェット感あふれるかきあげたリバーススタイルだった

メイクも髪型に合わせて強い決意を持つような真っ赤なリップとなっていた。楽しんでる?

でも、まだ、どこか不安そうな表情はぬぐい切れていない。

 

そんなやり取りをしていると、客室にユーカが入ってきた。続けてシュンカも。

この二人、シュンカとユーカは、全く同じに見える見分けをつけるのはエメラルドと水色くらいだろうか、

けたたましいサイレン。

 

三人の武装集団がハッチをこじ開け客室に入ってきた。「動かないで 手荒な真似はさせないで」

止まったような時間が流れた。様子を見るからに友好的ではない。もしかして自分たちへの追手?

だが、その疑念を振り払うかのように侵入者の一人が話し始めた。

 

「私たちは謎円よ聞いたことあるでしょ、そう、私たちはレジスタンス。今この瞬間からこの船は私たちの支配下となった

これから、目的地へ帰還することを遂行する あなたたちを連れていかなければならないのは、許して。

私たちはあなたたちと同じ。いろいろな想い大切にして生きている。そして今を生きてこれから生きていこうとしている。

私たちには、忘れてはいけないことがあって、忘れたくないことがあるってことよ」

 

“忘れてはいけないもの、忘れたくないもの”なんでだろうその言葉は深く心に突き刺ささり頭の中で鳴り響いた

ふと、古着のタグの映像が頭をよぎった。

 

その女性は、謎円のリーダーでヒロミという。女性らしい。日に焼けた肌にしっかりとした眉毛に強い決意が感じられた。

肌や髪はすすや埃まみれ。数々の修羅場を潜り抜けてきたんだろう

ヒロミは、 まっか という少女を紹介しだした。「わたしたちはこの子をどうしても約束の場所に連れていかなければならない」

 

この少女もヒロミと同じですすや埃にまみれた日焼け肌だったのだが、この子がレジスタンス?と疑問を抱いてしまうような

まだ何も知らない無垢な少女に見えた。目の奥に不安を抱えている無垢な少女。なのに、どこか気品を感じる。

最後に登場したのは影のように後ろに佇むオトコ。無言で全員を睨みつける。

「先ほどこの船のハッキングは完了した。もう行き先は変えれない。おとなしく旅を楽しんでくれ」

ぶっきらぼうなバリトン。しかし、彼にも嫌悪感はなぜだか抱かなかった。

彼の、どこか大切モノを守ろうとする、そう、共感のようなものを感じた。

 

こうしてゲートはあっさりとレジスタンス謎円にハイジャックされたのだった。

チチ=フリークが私たちの席にやってきて「ついてこい」と歩き出す。

二人でついていったその先はレジスタンス達の部屋だった。知り合い?そんな疑念を持ちながら入った部屋。

レジスタンスは結局たったの3人で、今の彼らはただの、普通の子ども達に見える。

 

突然チチ=フリークが聞いてきた。「トーマス あんたはなんで歴史なんて研究しているんだい」

どきっとした。この質問が一番厄介な質問だ、話すべきか悩んだ、だが、いい機会かもしれない。

それは子供のころに見たことのある古着の話だ、先ほど頭に浮かんだ古着のタグの話。

 

「歴史を研究していることで何かがわかるんじゃないかって思ったんだ。子どものころに手にした古着の中で、一着とってもお気に入りだったものがあった。ある日いつものようにお気に入りの古着にそでを通そうと思った時だった、タグが目に飛び込んできたんだ。

いつもは気にはならなかったのだが、その時に初めて気になった無性に気になってタグを改めて見てみたんだ」

 

MADE IN EARTH

「なんだろう、これ?このEARTHってなんだろう。場所?どこなんだろう、聞いたことのない地名。

なぜだか気になって気になって仕方がなかった。少し大きくなった時に調べてみたら、そんな地域やモノなんてないことに気づいたんだ」

全員が私の話が続くまま聞いてくれる。

「なぜだかはわからなないけどその時、どうしても知らないといけないことのような気がしたんだ。そんなことは初めてだった

絶対に知らないといけないことなんだ。なぜだか強い気持ちが芽生えた。そんなところから歴史に遡れば何かわかるんじゃないかと」

気が付いたら研究者となっていたってわけさ。

「んで、そのEARTHってのは何だったのかは、わからずじまいってことか」

チチ=フリークは煙草の煙で大きな輪っかを作りながら一人納得顔で聞いてくる。

いい機会だとボクの方からも勇気を出してヒロミに質問していいか?と聞くとヒロミは無言で頷く。

「ひとつ聞かせてほしい、帰還するって言っていたが、目的地はどこなんだい?」「地球だよ」

何もわからない私を見てヒロミは驚いたようにこちらを見つめていう「あんた研究者のくせに本当に知らないんだな」

 

“地球”改めて言葉にしてみる。どこか聞いたことのあるような、懐かしいような響きだ

祖母の家の縁側から庭へ駆け出して行った初夏の気持ちいい風で風鈴が揺れ音色が鳴り響いたそんな錯覚を感じた。

第三章

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「今までみんながいた星は、人類移住計画の波にのみこまれたどり着いた地それがNEO TERRALIAだよ」

 

ハッチを開ける前にヒロミは話しておきたいことがあると言ってみんなに切り出していた。

 

着陸音と共にエンジン音が小さくなっていった。無事に地球に着陸したようだ。ヒロミは続ける。

 

「私たち人類は大昔ここ地球で生まれて生きてたんだ、人類にはいろんな人がいる

子供・大人・年寄り・男・女・LGBT・肌の黒い人・白い人・黄色い人・背が高い人・低い人・健康な人・生まれつき何かを抱えて生まれてきた人・病気になってしまう人。それは個性でありfreedomなんだ。しかし、人が増えすぎたんだろうね自分たちとの違いを探す時代がきた。

自分たちこそが正しいと唱え、人々は罵りあっていくようになってしまった。

ヒトの違いに目くじら立てる時代は同時に人類以外のイキモノの存在を無視する時代でもあった。

この星と生命のあるものすべてと共に生きていくということを忘れてしまった。みんな。そうみんなよ、、、

みんな自分たちのことだけを考えてより自分たちに都合のいい、自分たちに便利な世の中を目指した。

そうなっていってしまうと崩れていくのは早いもんだよ、ほどなくして地球はもうだれも生きていけない滅びの地となってしまった」

ヒロミの独り演説を乗客のだれも邪魔しなかったのは、武器を向けられていたからではなく

​みんなの中にヒロミの言葉の真実性が見いだせたからだと思う。少なくと私はそうだった。

 

「人類移住計画が始まったのは必然だった。地球を離れて新天地を目指した。そのもっとも危ない移住計画がNEO TERRALIAへの人類移住計画だった、ほんの少し残ったfreedomを信じたグループが許された移住先がNEO TERRALIA。

NEO TERRALIAへの移住計画で忘れ去られた場所となってしまった地球のことは自然と誰も口にしなくなっていった

実は、それには理由があったんだNEO TERRALIA移住計画と共に極秘裏にうごめいていたそれがあの恐ろしい地球忘却phenomenonだ」

そこからは、まっかが続けて話し始めた

 

「みんなお互いに取引したようなものだったのよ、NEO TERRALIAへの移住と引き換えにオトナたちは出資者達と約束した。

地球が滅びの地になってしまうほどのみんなが今まで行なってきた様々な行いについてはお互いに一切何も問わない。

そのかわりに地球そのものについて決して口にはしないようにすることそして地球という言葉自体を忘れてNEO TERRALIAが母星だったんだと

NEO TERRALIAで生まれて、生きてきて、これからも生きていくこと。人々はそれとなくそう案じ、承諾し、すべての歴史を手放した。

でも、ひどいと思わない?過去を清算せずに、なかったことにすればいいなんて」

 

まっかは泣き出して次の言葉が出てこなくなってしまった。

そっと後を引き取ったのは、驚くことにチチ=フリークだった。

 

「こっからだよ さらに大きなうねりがうごめきだしたのは捏造だよ 捏造 過去を捏造しやがったんだ。ただ忘れるだけならまだしも、

本当に今までのことをなーんにもなかったことにして、地球なんてものは存在ごと消しちまったんだよ。

万が一にも地球への帰還。NEO TERRALIAの真実を知ったモノ達が同じ過ちを繰り返さないように。自分たちへの反逆をおこさないように」

チチ=フリークは乗客中から私を見ていう。

「だから、あんたがいくら調べてもわかんなかったんだぜ。あんたの信じて調べていた歴史は捏造された歴史だったんだよすべて作りもんさ」

 

そう言うと、すっと遠くを見つめ、すべてを懐かしむような目をしてこういった。

​「ようこそ地球へ。ようこそEARTHへ。」

愕然として、言葉が出なかった。

なんということだ これは本当のことなんだろうか、

矢継ぎ早にいろんなことを聞きすぎて情報が整理しきれな。研究していたことは全て捏造された歴史だったってことなのか

そうか。でも、なんていうことだ、今やっと気づいたことがある。

前になにかの古文書で読んでいた時に、引っかかったっていたことを思い出す。

いや、古文書だけじゃない、その時は気にも留めずに流してしまっていたことが沢山ある。いろいろな棚上げにしてきたことが結びつく。

ここじゃない場所がある。日々、どこかで何かを感じていたことが、あった。確かに。

心に訴えてくるphrase、keyword、visual・・・しかし、自然とこぼれ落ちていった。

いや、もしかして、忘れようとしていたのかもしれない。

 

屋上でテキーラを煽りながら、自分はこのネオンの世界の中ではなく

自分の追及する歴史の中で生きているんだ。そんなことを思い、虚勢を張り、トーマスという自分を作っていたのかもしれない。

私はいったいいつからNEO TERRALIAにいたのだろうか?何かを思い出そうとすると、別の何かを忘れていってしまう・・・

そんな思いを馳せているのもつかの間、シュンカとユーカが むすび をハッチへ誘導した。

心の整理はまったくついていないが、とうとう開くらしい。

船内放送が告げる。

「本船は目的地に到着致しました。みんな様が希望をもって生きられますように!good luck!」


ハッチが開くとまばゆい光が差し込んできた。

これがホンモノの太陽か。温かさを感じた。自分に差し出された手に気がつく。

 

「陽だまりってこういうことだよ」

 

むすびは私を覗き込むように微笑みながら言った。むすびの手をつかむ。

今までで最高のとびっきりの笑顔だ、きっと自分も。

「そういえばKAMONはどうする?失ってしまったKAMON探しは?」するとむすびは言う

「もう手に入れたよ。ほら今、手の中にある。」

目の前にはまばゆい白い光。

 

「ここは理想郷 全ての想像は創造へ 創造は未来へと大地に根付き、太陽と大地と共に生きる場所。地球」

ヤコブだ。輝く女。悟りを開いたようなやさしいほほえみ。

 

周りを見回す。数人の人々がこちらを見ている。皆が何かの作業をし、皆が忙しそうに手を動かしている。

決して裕福そうには見えない、だがあの人達は心が満ち足りているのがわかる。

 

ヤコブがこちらに歩いてきて、にっこりと笑いながら話しかけてきた

「皆さんは来るべくしてきたんですよ それはわかりますね 地球とはEARTH ここで生まれたものはみなMADE IN EARTH」

 

やっぱり夢じゃなかったんだ。あの時のMADE IN EARTHのタグは本物だったんだ。

「ここでは皆 地に足をつけ誠実に生きている 皆を許し やさしさにあふれ 幸せに満ちている」

 

ヤコブはそう言ってほほ笑むと、シュンカとユーカと三人で笑い合い、輪になっていた。和。

きっと私たちは引き寄せられたんだろう。むすびが笑いかけてくれる。きっと私も笑っていることだろう。

まだまだ沢山の疑問はある。でも、まぁいいじゃないか。いい笑顔だ。太陽は暖かい。

これからも時間はたっぷりあるんだ。これからは地球の歴史を研究しよう。やることは変わらない。今までと。

でも、もうテキーラは必要ないだろう。いや、必要になる夜があってもいい。あってもいいと思える。

 

私たちには何が見えていたのか

私たちには何が見えているのか

 

私たちは生きている。

私たちは生きていく。

                                                     作:下田聡史・ヒガシテッペイ(共著)

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